錬心舘空手道

錬心舘空手道は1955年、鹿児島県で誕生した沖縄古流空手を起源(喜屋武流改め島袋・仲里・保先生の3名にて少林寺流命名)とする宗家制の団体です。
宗家制とは…
①宗家が次の宗家の技量(信義礼智仁) と
②継続性(行い) を総合的に判断し
③宗家自ら後任の宗家を任命する
…この3つで継承(称号授与)されます。
宗家とは、一族一門流儀の「当主」として選ばれた「徳(寛容)」の持ち主(1人)が屋号(少林寺流命名家の血縁者のみ)と技法の継承者(あととり)として名乗られます。


詳しくは次の動画をご覧ください。

⬛️錬心舘空手道初代ご宗家

  称号)少林寺守門
当時の沖縄空手界の型至上主義に未開拓であった組手の分野の研究を推し進め、錬心舘の技と道(〜百年先を思いては人を育てる)の礎を築かれた勇ましい方でした。

⬛️錬心舘空手道二代目ご宗家

  称号)少林寺守正
型は敵が打撃や掴みかかって来た場合、武器を手に襲い掛かって来た場合など、あらゆることを想定して練り込まれています。従ってただ1つの想定で長年鍛錬を積んだとしても想定モレや慣れから時間と共に陳腐化して行きます。これに新たな命「魂」を吹き込まれるのがご宗家です。「去る者おわず来る者拒まず」とのドライな言葉を口癖にされておられましたものの、実際には海外拠点の開拓や、沢山の人に適した熱心な指導(共に汗を流す)と人との交流に尽力され、写真や書を通し内面の自己啓蒙にも勤しまれた方でした。

⬛️錬心舘空手道三代目ご宗家

  称号)少林寺守清
二代目ご宗家の指名により錬心舘三代目宗家に就任。錬心舘(開祖)の流儀が末永く続くよう、また錬心舘にも市場(私情)原理主義の波が押し寄せる中、今一度錬心舘らしさを正しく説きつつ時流にあった組織体制づくり(新陳代謝(課題は五徳に優れた人材投与))と付加価値のブラッシュアップ(背鰭尾鰭排除)に邁進されておられます。

・2020年12月、師範研修会で杖術を初指導
・2021〜2022 規定遵守+組織改革 着手
   (世代交代を促進(+加速))
・2023年11月、師範指導員の競技会初開催
・2024年  3月、イングランド錬心舘初訪問
・2024年  6月、フィンランド錬心舘初訪問
 フィンランド、フランス、スウェーデン、
 アメリカ、ウクライナ、プエルトリコなど
 7ヶ国の空手指導と交流会を実施。国内は
 もとより海外への錬心舘空手道の普及と
    国際交流、脱炭酸社会への貢献に向けた
 ペーパーレス化・効率化に力を入れる
・2024年  8月、全国大会にて美・クラス
 (シニアクラスの大会)を新設
 並びに長くなった大会内容や名称を改める
 名称は「全国錬心舘空手道大会」とした

あえて例えるならば起承転結の「結(壊して結び直す)」を託され、且つ開祖の百年先を思いては人を育てるとの理念の見届け人を託された唯一無二の継承者です。

開 祖は「を創り」
二代目は「荒さをしながら広め」
三代目は「錬心舘らしさにめる」

流儀を守りつつ、名を持って襷(たすき)を繋がれているかの如しです。
【上記、上段流名の文書はWikipediaから引用。下段の首里手系の画像は内閣府沖縄空手の紹介から引用】